
これが1等コンパートメント
無茶苦茶に快適だった

朝になると
ジャングルではなく
サバンナが広がっていた

線路の周囲には
ポツポツと集落があるのみ
ドドマまでの大きな街は
タボラのみ

焼畑農業の真っ最中

空が美しかったぞ


贅沢にも
食事は車内で注文した |
さてさて、当初の予定では、21時に出発して、翌日の21時くらいにドドマに到着することになっていた今回の列車移動。実際は、どうなったかというと…。
列車が入線したのが24時半。入線といっても、準備万端整っているわけではなく、到着したってだけのこと。というわけで、最初は、乗っていた乗客が列車を降りてくることになる。その後、車内の清掃や機関車の入れ替えなんかがある。
一度列車はどこかに走り去っていく。また、戻ってくるそうなので、気にせずに待機するしかない。そんな中、違う線路上に3両の車両。聞いてみると、1等と2等の車両らしい。そんなわけで、プラットフォームに下りることにした。すると、3等車両の長い車列がやってきた。でも、まだ乗ることはできないようだ。
で、人混みの中に紛れていると、スタッフが声をかけてきた。1等の乗客と分かると、違う線路上に停車している車両に行けとのこと。移動途中に、よく分からないタンザニア人に絡まれて話をする。とりたてて楽しい話ではなく、最後にギフトはないのかと言ってきた。「ないよ」と言って1等車両に向かう。発熱症状から脱して、タンザニア人は比較的良い感じであることが分かってきた。ただし、バカはどこにでもいるのである。おそらく、日本にだっているだろう!
1等車両に到着。まだ準備段階のようだけれど、どうやら乗車していいらしい。このあたり、タンザニア人の人の良さが表れている。多くのタンザニア人は、とってもフレンドリーなのだ。
しばらくすると、隣の線路上に停車している3等車両にも人が乗り出したようだ。こちらは、そうとうに過酷らしい。しかし、1等車両は過酷どころか、かなり優雅な気分にさせてくれる。なんと、2人で1つのコンパートメントを使うシステムなのだ。しかも、オリエント伯爵のコンパートメントの相方は、途中のタボラ(Tabora)という街から乗車するとのことなので、それまでは独り占めなのだ!!!
その後、1等と2等車両に機関車が接続され、それが3等車両と接続される。なんで、こんな、面倒くさいことするんだ???結局、列車が出発したのは、28時(夜明け前4時)だった…。遅っ(笑)!!!
とりあえず、眠ることにした。なんだかんだで、午前中は、起きたり寝たりといった感じ。まあ、午後になっても、あんまり行動パターンに変化はナシ…。驚くほどに暇なのだ(笑)。
鉄道自体のメンテナンスは、けっしてキチンと行われているようではない。かなり横揺れがあるし、たまに縦揺れすら感じられる。ただし、ミャンマーの列車よりは乗り心地は良い(笑)。まあ、あの揺れを越えるとなると脱線するようにも思う…。
ちなみに、現在、タンザニアを走る鉄道としては、タンザン鉄道が有名である。タンザニアの「タン」とザンビアの「ザン」をくっつけてタンザン鉄道と呼ばれる。その名のとおり、タンザニアとザンビアを結ぶ鉄道だ。
タンザン鉄道の建設は、アパルトヘイト政策を採ったローデシア(現ジンバブエ)に対して、ザンビアが経済封鎖を行ったことに起因している。この経済封鎖によって、ザンビアは自国の銅鉱石を輸出することができなくなってしまった。そこで、ダルエスサラームから輸出するために、中華人民共和国の援助の下、1970年に建設が始まり、1975年に完成したのである。
今回乗車したキゴマからドドマの鉄道は、それより古く、ドイツ植民地時代に建設されたもの。1905年に着工され、1914年にはダルエスサラームからキゴマまでが完成している。
途中の大きな街、ダボラには夕方に到着。どうやら、ドドマには明日の朝に到着予定らしい。ちなみに、何時に到着するかは、列車のスタッフも含めて、誰にも分からない。とりあえず、「朝」ということが分かっているだけのようだ。まあ、真夜中に着くよりはいいけど…。
ダボラでは車両を増結。よく分からないけれど、無茶苦茶に長時間停車していた。結局、ダボラを出発したのは夜になってから。この停車の意味は何だったんだろう???
ちなみに、ダボラで乗ってくるはずの乗客は、オリエント伯爵のコンパートメントには現れなかった。外国人と一緒じゃ嫌だよ~とか言って、コンパートメントを変わったのかもしれない。
ちなみに、移動中の食事は、贅沢にも車内で注文。昼食はウガリと呼ばれる主食とチキン。ウガリとは、キャッサバやトウモロコシの粉から作った団子状(他にも、いろいろあるらしい)のもの。左の写真を見ると、雰囲気が分かるかな?日本人にとっては、不味いものではないと思う。
夕食はライスとフィッシュ。この魚、想像した以上に美味かった。焼くという調理法もナイス。塩が添えてあるのもナイス。淡水魚なのかな?にしては、まったく生臭くなかった。また食べたくなる味だった!
何にもすることがないので、眠っちゃおうかと電気を消すことにした。そのとき、窓の外に目を向けると満天の星空。これはスゴイ。この旅でと言うか、人生で最も美しい星空だったと思われる。線路しかない土地を走ってるからねぇ~。
ダボラから数駅先で、1人のタンザニア人がコンパートメントにやってくる。どうやら、乗車してからカテゴリー変更を希望したらしい。こんなことは、他の国でもよくあること。このタンザニア人、なかなかに良い人のようだ。しかも、目的地が同じらしい。
乗ってきたのが22時近かったこともあり、ほどなく、うちらのコンパートメントは消灯。なぜか、この夜には、ピローとシーツとブランケットの支給があった。まあ、支給されたものは、ありがたく使わせてもらうことにしよう。 |