世界旅HOME   東アフリカ   ソマリランド   2013年7月  
 
ハルゲイサ→[車内]
…ラウヤカード
ハルゲイサ…[車内]
→ラウヤカード
ラウヤカード
→ジブチ・シティ
 

 





一転して
砂地を走ることになる

地吹砂が吹き荒れ
ドライバーと車の力不足もあり
スタックの連続



予想を遥かに越える遅延は
現地通貨の不足という
事態を引き起こす

この日の昼食は
別の車に乗っていて
同じく休憩していた人に
ご馳走になった



久しぶりに
アフリカらしい夕陽を見た
 ほとんど眠れない移動。だんだんと夜が明けてくる。ジープタイプの車は、そこそこ快調に進んでいるように思える。完全に砂漠地帯を走り抜けているのだけれど、このあたりは「砂」というより「石(ときどき岩)」が目に付く地域である。
 そんな路面に対して、この車のサスペンションの具合は抜群で、必要以上の不快感をおぼえることなく進むことができている。もちろん、助手席を1人で独占できていることも大きい。ただし、勘違いしないでいただきたいのは、この移動が不快なことに間違いはないということ(笑)。

 それにしても、ソマリランドという国はホントに治安がいい。このような地域を、銃を持った警備の人間もなしに、夜通し走れるのだから。ソマリランドの治安の良さは、ハルゲイサの街からでも容易に想像できる。街中に無数にある両替商は、店舗を構えるわけでもなく、道端で札束を見せ放題。あるときなどは、子どもが工事用の一輪車(ネコと呼ばれるもの)に札束を入れて運んでいるのを目撃した。もちろん、暗くなってからでも、女性だけで道を普通に歩いている。
 治安はいいのだけれど、環境は過酷である。この日は、風が強く、砂が吹き荒れている。地吹雪の砂バージョンである。“地吹砂”といったところだろうか。雪国に住んだことがある人ならば、地吹雪が吹き荒れる中を運転することの恐怖を知っているだろう。それと同様のことが、地吹砂についても言えるのだ。
 夜の間は「石(ときどき岩)」が目に付いていたのだけれど、朝になると、一転して「砂」が多い場所を通ることになる。どうやら、ドライバーも車も砂地には滅法弱いらしい…。ドライバーはルートを間違えることが多くなりスタックが続く。車は4輪駆動へのチェンジに不具合をきたすことが多く走りが不安定。一度は、ギアが入らなくなり、部品交換をすることすらあった。

 それでも、10時前には、国境まで3時間くらいの場所に到着。予想どおりに、夕方にはジブチ・シティに着けるようである。しかし、ここでドライバーは、とんでもないことをしでかす。まさかの、長時間に渡る休憩タイムである…。
 なんと、6時間以上にもおよぶ休憩…。結局、この場所を出たのは、夕方の16時を過ぎていた。ここはアフリカ…想像もできない事態が発生する地である…。
 再出発の後も、スタックは続く。あるときなどは、どうにもならなくなって、オリエント伯爵も一緒に車を押すことになった…(笑)。このドライバー、砂地での運転が下手すぎる…。
 当然に、暗くなってくるソマリランドの大地。すると、車を停めるドライバー。どうやら、道が解らなくなったようだ…。アホすぎる…。ソマリランドの人は、スーダンの人よりも良い人で、スーダンの人よりも仕事ができない。スーダンを訪れた方なら、「うそっっっ〜!」という反応が返ってくると思う。あの国の人よりイイ人がいるとは信じられないだろう。それ以上に、あの国の人より仕事ができない人がいることは信じられないだろう。しかし、意外なことに、すぐ近くの国に、そのような人間が存在していたのである(笑)。あくまでも主観ですけどね!!!

 実は、このときには、すでに、1つの問題が深刻化していた。現地通貨の不足である。上手く行けば午前中にジブチ・シティに到着、遅くても夕方には到着と思ってカネを使ってきた。
 ところが、この遅延である。再出発までの間、前日の夜にはパスタ半分と水1本、この日の昼にはパスタ1皿と水2本をご馳走になっていた。こうした助けがなければ、この移動は更に過酷さを増していただろう。普通ならば、間違いなく、お気に入りの国リストに追加するハズ…。それを躊躇っているのは、信じられないくらいに仕事ができないからである。
 このように、ソマリランドの人たちは太っ腹である。しかし、同じソマリ族でも、ジブチに住んでいる人は、そうではない輩も多いようだ。同じ車に乗っているジブチ人は、常に周囲の人から、水と煙草をもらう行動を繰り返していた。さすがに、周囲の人も呆れ返っているのだけれど、そんな空気はお構いなしに「クレクレ」を繰り返している。

 さて、ジープタイプの車は、21時を過ぎてから国境に到着。3時間で着くところを、約倍の時間をかけての到着となった。で、国境は、すでに閉まっていた…。
 スタックをしまくって遅れたとか、道が解らなくなって遅れたとか、車が故障して遅れたとか、そんな理由ならば納得もできる。しかし、今回の遅れの主たる理由は、ドライバーがアホみたく長い時間休憩をしたからである。
 で、ドライバーに詰め寄ることにした。この行動には、説得力があるだろう。実際に、現地通貨はないし…。食べるにしても、飲むにしても、吸うにしても、泊まるにしても、カネがなければ不可能なのである。

 このドライバー、あまり英語が得意では内容で、同乗していた女性を介して話をする。まあ、オリエント伯爵が現地通貨を持っていないのは、ここまでの様子を見ていればドライバーも知っていることで、1日余計にかかったのも知っていることで…。
 このケースでは、ドライバーは責任を感じたのであろう、夕食と水と煙草と寝る場所は、ドライバーが負担すると言ったのである。「おっっっ〜こんな展開は初めてだ!!!」。ソマリランド、ホントに興味深い国である。
 まあ、実際には、夕食は店がクローズしていたために食べることはできなかった。寝る場所は、なんと、イミグレーションの脇で、外にベッドを置いて寝かせてもらえるように話をつけたようである。そんなわけで、ドライバーが金を使ったのは、夕食代わりのコーラと牛乳、水1本、煙草半箱であった。
 個人的な考えを言わせてもらえば、使ったカネの総額なんてどうでもいい。大切なのは、“ハート”だと思っている。今回のケースでは、ドライバーの心意気が伝わったオリエント伯爵だった。やっぱり、ソマリランドはお気に入りの国リストに追加することにしよう!!!
 

 
ハルゲイサ→[車内]
…ラウヤカード
ハルゲイサ…[車内]
→ラウヤカード
ラウヤカード
→ジブチ・シティ
 

Produce by "Piccolo Posto a KAZUNO"
〜 鹿角の小さな場所 〜

Contact Information : "piccolo.posto.a.kazuno@gmail.com"
Since : Aug/2024