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ここソマリランドは、外務省の渡航情報によると「退避勧告」が出されている地域。避難勧告といえば、絶対に行ってはいけないという最高レベルの危険地域である。そんな場所にオリエント伯爵は行っている。しかも、昨晩は呑気にネットなんかしていた。ちなみに、エジプト以降では、最高のクオリティの回線だった。なんか変でしょ?
ソマリランドにおける外務省の避難勧告には、若干の「大人の理由」があるというのが旅人の常識となっている。実は、ソマリランドは、ソマリアから一方的に独立した国なのである。日本はもとより、世界中の国が承認していない。なので、表立っては、ソマリランドはソマリアの一部であると言うしかないのである。
ソマリランドが独立する前のソマリアの地は、20世紀初頭には、イギリスとイタリアの植民地となっていた。1960年、両植民地(正確にはイタリア領は信託統治領となっていた)は独立を果たして、統一国家を形成する。
しかし、1982年からソマリア内戦が始まる。そして、この年の6月にはソマリランドは独立を宣言しているのである。ソマリランドは旧イギリス領だった地域を母体としており、ソマリアとしての歴史よりも、イギリス領ソマリランドの歴史の方が長いのだ。
更に、ソマリ人の暮らしている地域は他にも存在している。フランス領ソマリランドはジブチとして独立国となっており、エチオピア勢力下に置かれた地域はエチオピア領となっている。このような現状を考えると、イギリス領ソマリランドだけが、ソマリアという国に留まらなければならない必要はないというところだろう。
ソマリランドが、絶対に安全というわけではない。同じくソマリアから分離独立宣言をしたプントランドとは、国境を巡っての紛争が存在している。また、北東のマーヒル地域はソマリアへの帰属を主張していたり、南東のスール地域はプントランドの支配地域となったり、西端のアウダル地域は分離の動きがあったりしている。しかし、いずれの地域も、現在は落ち着いているといえる。
このように比較的安定しているソマリランドに、退避勧告を出している外務省の大人の理由とは何か。それは、ソマリアという国の異常なまでの不安定さに起因している。ソマリアの方は、内戦が継続中であるだけではなく、中心となる政府が存在していない。まさに、群雄割拠といった状況が長く続いているのだ。
現在、ソマリアに行くということは、死ににいくようなものということもできる。それくらいに、一介の旅人が訪れることなど、ありえない国となっているのだ。そんな危険なソマリアの一部といか言えない外務省なので、ソマリランドにも退避勧告を出しているというのが大人の理由なのである。
つまり、本当の情勢を反映しているわけではない。このような理由で危険情報を出す日本という国。本気で自国民を保護する気があるのかと疑いたくなってしまう。「万が一、なにかあったら」という理由は分かる。しかし、そういう立場を貫くのならば、避難勧告を出さなければならない地域は増えるはずだというのが、約500日間旅をしているオリエント伯爵の素直な感想である。
実は、外務省の危険情報がある一定のレベルを越えると、ガイドブックからその地域の記事が削除されたり、日本の会社でツアーを組めなかったりするのだ。ここにも、大人の理由が存在してくる。ソマリランドのように安全なのに危険な方向にシフトされている危険情報があるのなら、危険なのに安全な方向にシフトされている危険情報もあるんじゃないかなあと考えてしまうのは捻くれているだけかな???
さて、旅日記。昨日の夜から今日にかけて、エチオピアで送りきれなかった出入国メールを送信する。回線のクオリティが高いといっても、ここはアフリカ、そうとうに時間がかかるのは当然のこと(笑)。ちなみに、出入国メールでは、「現在はエチオピア」となっておりますけれど、本当はソマリランドにいます。エチオピアで送りきれなかったので、このような事態となっているわけで…すいません…。
思っていたとおり、かなり時間はかかったけれど、出入国メールの送信に成功した。電子エア・メールの送信にも成功。フェイスブックの更新もできたし、サイトのアップロードもできた。
ずっと、ネット回線にかかりきりになっていたわけではなく、昼になったら昼食を食べに出かけ、夜になったら夕食を食べに出かける。同じ食堂に行っているので、すっかり従業員とも親しくなった。
日本からの旅人が、超ローカルな場所で食事をするなんて珍しいんでしょうね!う〜ん、でも、ここまで来るような旅人は、普通にこういう食堂で食べるようにも思うんだけど???まあ、このあたりの事情は、謎のままである…。 |
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