世界旅HOME   北アフリカ   エジプト   2013年5月  
 
ダハブ ダハブ ダハブ
 

 
   この宿、水が出なくなることがあることは以前に書いたとおり。最近は断水はないんだけれど、出てくる水は…ショッパイんだなあ…。そう、この地では、蛇口から淡水が出てくることがない。
 衛生的に問題がある(とされる…)水が出てくる国はたくさん訪れたけれど、淡水が出てこない場所はダハブが初めて。これが、予想以上に精神的なダメージをくらうのである。洗濯するのを躊躇する。シャワーを浴びてもスッキリしない。歯磨きしてもスッキリしない。
 しかし、これも日本人の贅沢の1つなんだろうね。これからは、バリバリの砂漠地帯が待っている。水すらない場所だってあるだろう。そこで、人間はどうやって暮らしているのだろうか?書籍でも知ることができる。ネットでも、人からの話でも、知ることができる。でも、自分の体で確かめてみたい。そうすることで、世界って興味深いということを実感できるのではと考えている。

 と、格調高く始まった今日の日記。午後からなにをしたかと言えば、麻雀でした…。前に書いた文章、説得力ないじゃん…。エジプトでなにしてんねん(笑)!
 言い訳をいわせてもらえば、けっして、積極的にしてるわけじゃないんですよ(笑)。でも、誘われたら、断るのはねぇ〜。そもそも、断る理由もないしねぇ〜。楽しいしねぇ〜(笑)。この日は、あまりツイてなかったんだけど、よく頑張って約20EGPの勝ちとなりました。自分を褒めてあげたいですね!!!

 そうそう、麻雀大会の前に、ChanさんとKekeさんが旅立った。またカイロで再会する予定である。なんたって、2人は、「チームABN」のメンバーなのだから!頼むから、離脱しないでねぇ〜(笑)!!!
 麻雀大会の後は、一緒に麻雀をしたYTさんとディープブルーへ。YTさんはディープブルーに泊まっているのである。そこで、Tdさんを含めたディープブルーのメンバーと「ヤニ」なるトランプ・ゲームを再び。やっぱり、このゲーム、おもしろいなあ〜。

 実は、ダハブといえば、「ダハブ・ゲーム」というトランプ・ゲームが有名であるのは旅人の常識となっている。このゲーム、タジキスタンでやったのだけれど、正直、どうも体質に合わない…。タジキスタンで一緒だった旅人の方々、この記事を読まれると「嘘だぁ〜」と思われるかもしれませんね。でも、これが真実なのですよ〜!あれから、かなりの時期が経過したので、「もう真実を書いてもいいかなっ!」て思った次第です…。
 ダハブ・ゲームとは、簡単にいえば、1人に1枚ずつ伏せられたカードが配られ(自分のカードは見る)、話をしながらKを持っている人をあてるゲーム。話をする中での矛盾をついていき、Kを持っている人を確定していくのである。まあ、犯人探しですね。

 「話をする中での矛盾をついていく」…。これって、仕事をしていた時のことを思い出す。なにか問題が発生したら、その問題のすべてを明らかにするために、こうした手法を用いることは、同職種の方なら簡単に分かることと思われる。
 キャリアの初期は、こうして問題の全容が明らかになることに快感を覚えていた。問題を解決できたと思っていた。でもどうだろう?全容を明らかにすることが問題の解決なのだろうか???わたしの仕事は、刑事ではないのである…。
 よく同職種の方は、問題が発生すると「犯人探しはしない」と言う、「ここは警察ではない」と言う。にもかかわらず、「問題の全容は明らかにする必要がある」とも言う。これって矛盾してない?問題の全容が明らかになれば、自ずと犯人だって明らかになるじゃん。センセって嘘つき…。あんたは刑事じゃん…。

 キャリアの後期は、問題の全容を明らかにすることを求めなくなった。もちろん、放置するわけではない。問題が発生したということは、そこに“失敗”がある。その失敗をクローズアップする。失敗はしてはいけないことを伝え、失敗したことに気づくことが大切なことを伝え、失敗した後が大切なことを伝え、きっとまた同じ失敗を繰り返すことを伝える。
 ちなみに、「学校は失敗するところ」なんて嘘は言わない。そんなことを言う同業者に限って、テストで悪い点数を取ると叱ったりする。「おいおい、学校は失敗するところなんだろ」と言う、子どもたちのツッコミが聞こえてきそうである(笑)。
 ちなみに、「同じ失敗を繰り返してはいけない」なんて無茶は言わない。わたし、仕事柄、一般的な人よりも多くの人と関わってますけど…そんな聖人君子みたいな人間、見たことがない!!!なにより、言ってる本人だって、現在進行形で、同じ失敗を繰り返している。「そんなことはない」というセンセ…それは、あなたが失敗に気づいていないだけですよ…最低ですね〜(^o^)!

 もちろん、こうした手法でクラスをつくっていくのは、簡単なものではない。相手は子どもなのだから(あえての表現)、様々な手法で抑えつけていく方が、簡単にことは運んでいく。「それじゃあ、クラスが崩壊する」なんて考えている方…そんなことは絶対にないですよ〜。わたしのキャリアの前期は、抑えつけていく手法をとっていたことも多かった。けれど、クラスが崩壊したことなど1度もないですから〜。もし崩壊したのなら、それは他に原因があるんですよ。自分に甘えてないで、しっかりと振り返ってみたらどうですか???
 というわけで、抑えつけていく手法は、上手くいっていたのである。ただ、より良いことを常に求めていけば、自ずから非に気がつき、改善していくというのは当然のこと。結果、キャリアの前期よりも、より良いクラスをつくることができるようになったのである。

 しかし、他の人を抑えつけていくのは楽しいのである。相手よりも上に位置しているのだから当然。さてさて、「話をする中での矛盾をついていく」という行為、成功した時って、相手よりも上に位置してますよね!騙し合いに勝ったということですよね!勝ったんだから上ですよね!
 一般的なゲームには、“偶然”や“運”という要素が少なからず混在しているものである。サイコロを使う、カードを引いてくる、他人の捨てたカードを拾える、相手の“手”によって局面が変化する、すべて偶然や運が絡んでくる。だから、勝ったことは勝っただけであり、相手よりも上に位置することはない。
 ところが、ダハブ・ゲームには、偶然や運という要素はゼロに近い。勝つための要素は、矛盾をつくこと。そのために必要なことは、それはもう「個人の能力」という分野になってくる。つまり、このゲームに勝つということは、個人の能力が上ということになるのである。

 ダハブ・ゲームをしたとき、勝って喜ぶ自分がいた。最初は、楽しかったのだ。「話をする中での矛盾をついていく」という行為は、キャリアの前期で経験している。その経験を活かせばいいだけのこと。不得意分野ではないのは当然である。
 しかし、ふと気がつく。わたしが、相手よりも上に位置している感覚になってしまっていることを…。周りを見る。このゲームを得意としていた人たちが、相手よりも上に位置している感覚になっていることが伝わる。
 「そんなことはなかった」というなら、その人は気づいていなかっただけでしょう。これは、得意だった人、不得意だった人、どちらにも言えること。わたしは、仕事柄、常に“上”に位置していた。しかし、それでは仕事にならない。もちろん、“同等”や“下”でも仕事にならない。まあ、このあたりのことは長くなるし(すでに十分長い…)、文字にするのは難しすぎるので割愛する。言いたいことは、相手より上とか下とかという心理に敏感であったということ。だから、必要以上に気になるし、多くの人より気がついてしまうのかもしれない。
 だから、このゲームを全否定するわけではない。すでに書いたように、「どうも体質に合わない」というだけ。そう、自分の問題なのである。好きな人がいたって良いのだ。ただ、「相手よりも上に位置して喜んでいる姿を見られる」というリスクは覚悟しておいてほしい…。

 今日の日記は、ちょっと難しくなった…。まあ、こんな日があっても良いか!トランプ・ゲームが終了して宿へと戻る。
 この夜は、イイ子でベッドに入るオリエント伯爵であった。まあ、こんな日があっても良いか!!!
 

 
ダハブ ダハブ ダハブ
 

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