
ヨルダンの腐った街での
唯一の善人
ワディ・ムーサでは
彼の店でしか
買い物はできない
ヨルダン人ではなく
スーダン人だった
納得 納得

この日は
Dagoさんに調理器具を借りて
夕食をつくった

ワディ・ムーサの山に
夕日が沈む
この街自体も
沈んでいってほしい
そして
二度と上ってこないでほしい
わたしは切実に願う
世界中の人々が
ペトラ遺跡に行くのを
止めることを |
さっさと、この地を去りたいオリエント伯爵。しかし、Dagoさんという、ダハブまでの同行者と出会ったことで、この日もステイ。この地に余分にステイするのは気に入らないけれど、Dagoさんと出会えたことと比べれば屁みたいものである。
午前中は日記を書いて過ごす。実は、明日の移動で気になることが1つある。JODの残金である。ヨルダンという国自体を最低な国だとは思わない。しかし、ツーリストに関わってくる部分に関しては、最低に限りなく近い面をもっている。
その1つが、移動に関わる価格が、無茶苦茶なことである。知らない旅人を騙す国は多くても、知っている旅人まで騙そうとする国は、インドとヨルダンくらい(いままでの訪問国のなかで)である。がめつい人が多かった、ベトナムやウズベキスタンですら、移動に関わる価格については、知っていれば騙そうとはしなかった。もちろん、知らなければ平気で騙してくるけれど…。
そんなわけで、明日の移動で、どれくらいの現地通貨が必要なのかがイマイチはっきりしないのである。現地通貨を残しておくためにも、今日は宿の夕食を食べない方がいい。なんたって、5JODもするのだから…。
そんなこともあって、街に買い物に出かける。Tenさんと一緒に、以前行ったパン屋へと足を向ける。さて、このパン屋のオーナー、ホントに最低なヤツである。おそらく、インドにいたヒドイ奴の上を行っている。
以前に行ったとき、並んでいた地元民から聞いた価格は1枚0.1JOD。5枚購入しようとするとオーナーが0.7JODだと言ってくる。0.5JODでしょ。聞いたよ。と言うと、1JODにアップした。もちろん、こんなヤツの店で買い物はしなかった。
さて、本日のできごと…。基本的に、こちらのパンは、量り売りのようである。今日は、そのスタイルに乗っかることにした。5キロが基本のようなので、店員に価格を聞くと2JODとのこと(←これが一般的な価格かは不明)。さすがに5キロもいらないので、半分の2.5キロを購入しようと1JODを出す。すると、またまたオーナーが横ヤリ、1枚が2.5JODだと言ってきた。腐りきっている。
ワディ・ムーサの街のことを良く言う旅人の方々もいる。価値観はそれぞれなので、地元民の数倍の額を支払っても何も感じない方がいても不思議ではない。ただ、わたしは、不愉快な感情をもっただけである。更に、こんな街の何が良かったのかを聞いてみたいものである…。
そんな腐った街でも、善人は存在しているのである。腐れパン屋の隣で商売を営むオッちゃん。このオッちゃんは、とてつもなくイイ奴である。「こんなに素晴らしいヨルダン人もワディ・ムーサに住んでいるんだ」と感動していたら、スーダン人だと言われた。スーダン人が素晴らしいのは有名な話。スーダンに行く前に、ヨルダンでその一端にふれることができたことになる。
ちなみに、このオッちゃんが、どんなに素晴らしいかを書くことはできない。そう、この街では、良いことをするとトラブルの原因になるのだ。「あいつ、なにを勝手に良いことしてるんだ」という文句がくるそうだ。最低の腐れシティである。今まででワースト・ワンの街だ。ペトラの評価は星1つでも良かった。
この日の夕食は、Dagoさんに調理器具を借りてつくる。調味料などもなかったので味はイマイチだったけれど、十分に満足することができた。気持ちって、味覚でも重要なんだなあ〜。
夕方には、Tdさんとも再会。思っていた以上に、アンアンでゆっくりしたらしい。今日出発予定だったMippoさんも延泊するとのこと。と、日本人がたくさんいるのだけれど、それぞれの旅のスタイルが微妙に異なっているようで、まとまって盛り上がることはない。
“旅のスタイルは人ぞれぞれ”や“価値観は人それぞれ”ということは、旅の最初から言っていた。無理して、盛り上がる必要などないのである。その時が来るまで、待っていればいいだけのことである!!! |