世界旅HOME   南ヨーロッパ   スロベニア   2013年2月  
 
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この日もピザを食べる贅沢

そして
この日もドミトリーなのに
1人部屋という贅沢
 朝起きて、まずは天気の確認。部屋の窓から見ると、雪景色なのは間違いないものの降り方は収まりつつある。おっ?シュコツィアン洞窟に行けるのか?でも、テラスから見てみると、かなりの降り方だった。部屋の窓から見える部分は、風向きの関係であまり降っていないように見えるだけだったようだ。
 どうやら、今日のシュコツィアン洞窟行きは諦めた方が賢明のようだ。延泊して改めてめざすか、訪問を諦めて先に進むか、それは今日の夕方にでも判断すれば十分だろう。
 こうして、久しぶりになんの予定もない1日をプレゼントされたことになる。この宿、ドミトリーなんだけど、昨日の夜は3人部屋に1人だけ。オフシーズンの利点の1つ。なので、のんびりできるのは確かなのだ。

 今いるスロベニアという国は、比較的新しい国である。独立前は、ユーゴスラビアという国の構成国であった。時間もあるので、ユーゴスラビアの構成国について、少しだけ考えてみることにする。
 ユーゴスラビアという名の国は、歴史上複数登場するけれど、ここでは第二次世界大戦後に建国されたユーゴスラビアのみを対象とする。ユーゴスラビアは、ヨシップ・ブロズ・チトーの指導の下、枢軸国からソビエトの力を借りることなく自力で国を解放した。
 この地は、大きく括ると「南スラブ人」が住む。これは、ブルガリアと同様である。しかし、話は単純ではない。なんといっても、ユーゴスラビアという国は、「7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家」と称されたほどに複雑な国なのだ。

共和国 ボスニア
ヘルツェゴビナ
クロアチア マケドニア モンテネグロ セルビア スロベニア
民族 セルビア
(ボシュニャク)
クロアチア マケドニア モンテネグロ セルビア スロベニア
言語 セルビア クロアチア マケドニア セルビア セルビア スロベニア
宗教 イスラム教 カトリック 正教会 正教会 正教会 カトリック
文字 ラテン ラテン キリル キリル キリル ラテン
国家 ユーゴスラビア

 6つの共和国とは見ての通りである。5つの民族にはボスニア・ヘルツェゴヴィナのボシュニャク人が除かれる。これは、ボシュニャク人としての差異が宗教に依るものであるためと思われる。4つの言語にはモンテネグロ語が除かれる。ただし、クロアチア語とセルビア語は同様の言語と言っても過言ではない。3つの宗教と2つの文字は見ての通りである。
 こうして見ると、クロアチアやマケドニアやスロベニアは、他の国家とは一線を画す存在であることや、モンテネグロが限りなくセルビアに近いことも分かる。ただし、クロアチア語とセルビア語が近しいことを考慮すれば、マケドニアとスロベニアのみが、他の国家と一線を画すと言える。兎にも角にも、捉え方次第で、6つの共和国は、近くも遠くもなりえる存在である。
 1991年6月に独立を宣言したスロベニアは、「十日間戦争」と呼ばれる短期間の戦闘行為のみで独立を達成。1991年9月に独立を宣言したマケドニアは、一切の戦闘行為がなく独立は達成された。また、モンテネグロの独立は2006年と他国と比べるとかなり遅い。もちろん、こうした背景には、周辺国を含めた、様々な事情や思惑が絡み合っているのは間違いない。しかし、国家を形成する国民が、どのようなベースをもっているかという要素も大きな影響を与えたのもまた確かであると考える。

 ややこしいのは、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、クロアチア、セルビアの3ヶ国である。実際、1991年6月、スロベニアと同日に独立を宣言したクロアチアは、1995年まで「クロアチア紛争」をセルビアとの間で繰り広げることになった。
 より悲惨だったのは、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの独立である。この地の居住住民比率は、ボシュニャク人44%、セルビア人33%、クロアチア人17%であった。ちなみに、クロアチアでは、78%のクロアチア人と12%のセルビア人という比率であったにも関わらず激しい戦闘が繰り広げられたのである。ボスニア・ヘルツェゴヴィナの比率が、どれだけ困難な状況をつくりだすかは想像に難くない。
 1992年3月にボスニア・ヘルツェゴヴィナは独立を宣言。懸念されていた通りに、「ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争」が勃発する。紛争の終結は1995年。クロアチア紛争はクロアチアの勝利で幕を閉じたけれど、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争は、勝利者のない紛争であり、事実上、国土は2分されたといっていい。

 さて、そんな旧ユーゴスラビアの構成国だったスロベニア。雪がしんしんと降り続き、静かな午前中である。今日は何をしようかな(笑)。
 結局、この日したことは、スーパー・マーケットに買い物に行ったくらいかな。ああ、ユックリできる日って最高!!!旅を続けるのだって、それなりに苦労が伴うのである(笑)。
 スーパー・マーケットまで歩いてみて分かったのだけれど、この国の人はきちんと除雪をする国民性をもっている。これは、とっても貴重なことである。こういう国民性が、この国の経済発展を支えている一因なんだと思われる。
 あっ、もう1つしたことがあった!延泊することに決定。明日こそ、シュコツィアン洞窟をめざすことにする。ちなみに、通り過ぎていたと思っていたシュコツィアン洞窟。調べてみると、最寄りの宿泊施設は、ポストイナにしかなかった…。まあ、とりあえず、この街に滞在したのは間違っていなかったようだ。
 

 
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