世界旅HOME   南ヨーロッパ   イタリア   2013年2月  
 
ヴィチェンツァ
→ヴェネツィア
ヴェネツィア ヴェネツィア→ウディネ
 

 

いきなり “らしい風景”


無数の橋が架かる


交通インフラは水路


サンタ・マリア・
グロリオーサ・デイ・
フラーリ教会


有名な「ゴンドラ」


リアルト橋からの眺め


Vittore Carpaccio
『Ritorno degli ambasciatori』


対岸の島は船でしか行けない


対岸の島にある
サン・ジョルジョ・
マッジョーレ教会


サンタ・マリア・
デッラ・サルーテ教会


内部も美しかった


鐘楼


サン・マルコ寺院


時計塔


ドゥカーレ宮殿


対岸からの風景








カーニバル4発
 朝起きて、身支度を整えて、朝食は自分でつくったサンドイッチ。わざわざ自らつくってまでの朝食など珍しい。もちろん、理由がある。おろらく、今日は1日中、ヴェネツィア市街。ヴェネツィアは世界有数の観光地である。途中で腹が空いたら、激高いものしかないと予想。なので、食べておくに越したことはないという判断。
 9時過ぎに宿を出る。メストレ駅まで歩いて移動。途中、道を間違えるハプニング。どうも、円形交差点は苦手である…。回っているうちに、方向感覚が微妙に狂うらしい。実は、昨日のスーパー・マーケットからの帰りも道を間違えた。
 まあ、たいしたハプニングではなかったので、無事に列車に乗り込みヴェネツィア市街に到着。おおっ、ここが、あの有名な、ヴェネツィアなのか〜。
 ちなみに、ベニスというのは英語読みで、ヴェネツィアというのはイタリア語読み。ヨーロッパには、こんな風に、英語での読み方が違う街がいくつかある。ウィーン、プラハ、ブリュッセル、ケルン、フィレンツェといった街は英語読みが違う。日本語読みのほうが、現地の言語の呼び方に近いのだ。もっとも、それも微妙に違うんだけどね!

 ヴェネツィア駅を降りてすぐに、いきりなヴェネツィアらいし風景が広がっていた。「水の都」と言われているのが納得である。スカルツィ橋を渡ってカナル・グランデ(大運河)を越え、街の中心部に足を踏み入れる。
 この街は迷路のようと言われる。これまた納得。細い道がごちゃごちゃしている上に、水路が網の目のように広がっているので、橋がなければ通り抜けられない。更に、途中で道が途切れていることもしばしば。
 ならば、水路を使った移動をすればいいと考えるのは当然。実際に、ヴェネツィアでは、バスもタクシーも水の上を移動する。ちなみに、陸上は徒歩での移動のみ。自家用車はもちろん、バスもタクシーも、自転車さえも乗り入れが禁止されている。
 しかし、この水上移動、無茶苦茶に高い!1回利用すると7EURもかかるのだ。これなら地元の足にはならないと考えるのは尚早にすぎる。この価格は観光客のみに適用されているらしい…。おそるべし、ヴェネツィア人の商魂。さすが、商人の町として栄えただけのことはある。外国人料金というのには何度かお目にかかったけれど、同国人からも高額を徴収するとは…。というわけで、オリエント伯爵は、1度も使わなかった。おそるべし、貧乏人の性根。

 まず向かったのは、サンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ教会…長い名前だ…。内部に入るのは料金がかかるようなので、外観のみの見学。まあ、とりたてて話題にするほどの外観ではない。
 どうやら、この街は、何かを見学するよりも、街を歩いてみる方が楽しいらしいと判断。テクテクと街中を歩き、再びカナル・グランデまで出ることにする。カナル・グランデは逆S字になっているので、橋を渡った場所とはぜんぜん違う場所。
 この辺りから、観光用の「ゴンドラ」をよく見かけるようになった。ひっきりなしに、道行く人に声をかけている。その風景は、まるで、東南アジアやインドの客引きと同じである。ただし、大きく違うのは、まったくもって強引ではないということである。
 更に、オリエント伯爵には、一切声がかからなかったことも異なる点であることを付け加えておく…。そりゃね、普通の水上交通も利用しないやつが、アホみたいに高いゴンドラを利用するわけはないよな。それを、外見だけで判断できるほどに、どう考えても、ヴェネツィア観光客らしくない風体をしているようだ(笑)!!!

 リアルト橋を渡って、再び、カナル・グランデを越える。繰り返すようだけど、逆S字になっているので、戻っているわけではない。この後、またまた街中をテクテクと歩いて行く。
 アカデミア橋を渡って、市街地の端っこまで到達。ここで、アカデミア美術館に入館する。うんっ???このパターン、どこかで…。そう、フィレンツェと同じ感じの流れである。
 ここで、突然にいつもの評価をする。観光地としての「ヴェネツィアとその潟」の評価は、「★★★☆☆」である。そう、評価が伸び悩んだのもフィレンツェと一緒なのだ。あの時は気がつかなかった理由が、ヴェネツィアを訪れて分かったような気がする。

 フィレンツェとヴェネツィア。まったく異なる街にもかかわらず、日本人にとっては共通点が多い。その根本は、素敵な街として日本で大々的にアナウンスされていることだ。
 その結果、イタリアを旅して、フィレンツェとヴェネツィアに行けないことはあっても、積極的に行かない日本人は少ないだろう。それほどに、日本人にとっては“憧れ”にも似た感情抱かせる街ではないだろうか。
 更に、アナウンスによって、無意識のうちに、日本人の頭の中に、両都市の風景がインプットされていると思われる。しかも、メディアで何度も取り上げられている街である。もし、雑誌で特集を組むとしたら、雑誌の編集者は今までにない素晴らしい写真を載せたいと思うのではないか。こうして、両都市のイメージは、更に素敵なものとなっていく。
 たがら、両都市を訪れても、おっっっという感動が少ないのだ。というか、オリエント伯爵にはなかった。“予想通り”の街だったのである。いままで訪れた街は、知っていても、どこかに(というか、どこにも)、新たな感動が散りばめられていた。

 更に、ヴェネツィアの評価を低くした原因がある。オリエント伯爵は、基本的にイタリアの街を気に入っている。しかし、歴史的にも、街の雰囲気でも、ヴェネツィアは今回訪れたイタリアの都市とは異なっている。
 頭では分かっている。でも、同じイタリアという国を訪れているのである。イタリアの他の街と違う雰囲気を醸し出している街を、好きになりづらいのは当然である。
 イタリア人には、それがまた魅力を増しているようだ。しかし、そこまでイタリアに浸かっていない一介の旅人としては、違和感の方が突出してしまうのだ。

 さて、アカデミア美術館。この美術館…アカン。ちょうど、美術館関係者のような一行が訪れていて、好き勝手していたこともマイナスに感じたんだろうと思う。
 でも、重要な通路が通行止めで、一旦入口まで戻って、出口から戻って鑑賞しなきゃいけないなんて考えられない。美術館は絵画の倉庫じゃないんだよ〜。
 更に、バチバチと写真を撮っている観光客。それに対して、気にしているのに声をかけない係員。気にしているなら声をかける。声をかけないなら気にしている素振りを見せない。どっちかにしなさい!まあ、オリエント伯爵も、1枚だけ撮っちゃいました。

 ここからは、島の南端の道をテクテクと歩くことに。端っこにあるサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会まで歩く。ここは無料で入れる。もちろん入ってみる。期待通りの美しさ。
 この時、美術館にイマイチ感を抱いている理由を発見。当然なんだけれど、美術館にある絵画は、もともとは違う場所に飾られていたもの。家の壁に飾られていた絵画を美術館に持ってきても、あまり違和感はない。
 ところが、教会から持ってきた絵画には、大きな違和感を感じるのだ。これらの絵画は、教会にあってこそ100%の素晴らしさを発揮する。これは、数多くの教会を訪れ、その絵画を見た経験からの自己判断。でも、きっと間違いはないと思う。あの『最後の晩餐』ですら、絵の部分だけのレプリカを見ると、本当の素晴らしさとは雲泥の差であることは体験済である。

 再びアカデミア橋を渡って、ヴェネツィアのメイン・プレイスであるサン・マルコ広場へと向かう。この広場、いやぁ〜、凄い人ですわ!もしかすると、この大量の人も、フィレンツェやヴェネツィアの評価を下げている原因の1つかもしれない。
 このサン・マルコ広場、確かに美しい。でも、カナル・グランデの対岸にある、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会の辺りから見る景色も良かった。どちらがイイかは甲乙つけがたい。というか、両方見るべきだと思う!!!
 サン・マルコ寺院は無料で入れる。当然に足を踏み入れる。写真撮影は禁止なんだけど、ここでもバチバチと撮っている人がいた。ただ、ここの係員は、声もかけないし、気にしている素振りも見せない。うん、ここまで徹底していると気持ちがイイ(笑)!
 続いて、ドゥカーレ宮殿へと向かう。もちろん、入場する気満々だったのだけれど…あの〜16EURって、高すぎませんか???ここは、入りたかったんだけれどなぁ…。泣く泣く断念する。あの美術館さえ入ってなければ、勢いで入館したかもしれない。もう、美術館には入らんとこ!

 これで、ヴェネツィアの観光は終了。でも、実は、現在、ヴェネツィアはカーニバルのシーズンなのですよ。カーニバル???一般的な日本人は分からないけれど、少なくてもオリエント伯爵にとってのカーニバルといえば、「リオのカーニバル」をイメージする。
 しかし、カーニバルとは“謝肉祭”という意味であり、宗教行事の1つだったようである。今日では、宗教から離れているケースがほとんどのようであるけれど。ただし、現在でも、ヨーロッパの多くの地でカーニバルはお祭りとして行われている。
 特に、訪れたドイツのケルンのカーニバルは有名で、世界各国から人が訪れるようである。これは、リヴィさんが言っていたから間違いない。ちなみに、リヴィさんはその混雑が嫌いで、今年は今の時期ペルーに旅をしているようだ。

 さて、現在のヨーロッパのカーニバルは、仮装がキーワードとなっているようだ。なるほど、リオのカーニバルとはぜんぜん違う…。そんなわけで、この日のヴェネツィアの街には、仮装をした人が、無茶苦茶にたくさんいたのである。
 最初は、正直、若干引き気味だったのだけれど、慣れてくると興味が湧いてきた。で、何枚か写真も撮っちゃった。なんか、コスプレしている人に集まる写真オタクの気持ちが、ちょっぴり(あくまでも、ちょっぴり)分かった気がした。
 ここヴェネツィアにも、そんなオタクは存在するようで、ごっついカメラを持った人達が写真を撮りまくっていた。オタク・パワーは国境を越えて存在しているようである。さすがに、そこまでの強い気持ちはもつことはできなかった。

 ヴェネツィア観光を終えて、ヴェネツィア駅へと向かう。なかなかに充実した1日だった。その証拠に、時間は16時を回っていたし、撮った写真の枚数は100枚を超えていた。これまでの旅で、こういう街はあまりないのだ。
 評価は低かったけれど、具体的な数字を見せられると、やっぱりヴェネツィアって凄い街なんだと思う。と同時に、数字だけに惑わされてはいけないことを知っているので、低い評価を変える気にはならない。
 列車に乗ってメストレへと向かう。帰りの列車も、行きと同様に無茶苦茶に混んでいた。もちろん、どちらも座れなかった。でも、たった10分程度なので問題なし!

 メストレに到着。スーパー・マーケットに寄ってから、宿に向かう。明日の計画を立てて、日記を書いて、ゆっくりする。といっても、日記を書き終わった時点て、22:00近かったけど…。
 ここ数日、駆け足の旅が続いているので、日記に書くことも多く、けっこう大変である…。明日は、久しぶりに、のんびりの1日になる予定。しかも、シングル滞在の予定。高かったけれど、宿がないんだからしょうがないよね〜。明日の滞在地が、イタリア最期の滞在地の予定。楽しかったイタリアの旅も終わりが見えてきた…。
 

 
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