
完全に吹雪

新宮殿

オランジェリー


サンスーシ宮殿


ツェツィーリエンホーフ宮殿 |
ベルリンでの“ミニ・ワンルーム生活”は、思っていた以上に快適の予感がする。しかし、オリエント伯爵の意に反して、宴が始まる気配か皆無だった。どうやら、ルディさんは「個人主義」の見本市に出品したら上位進出は間違いないという感じの人であることが判明した。こりゃ、宴など開かれるわけもない…。 今日は、ベルリンの隣街まで出かけることにする。ポツダムにはオリエント伯爵基準の世界遺産があるのだ。S-Bahnという鉄道でポツダムに向かう。
ポツダムの街に到着。さっそく、吹雪がオリエント伯爵を歓迎してくれた…。オイオイ、勘弁してくれよ…。更に、駅を出てすぐに反対方向に歩き出してしまい道に迷う。太陽が出ていないと方角の目安すらたてられない。 15分ほどで気がついて引き返す。合計で30分のロス。気を取り直して目的地へと向かう。まず訪れたのは“新宮殿”。なかなかの重厚感である。残念ながら、内部はクローズ。ちなみに、雪は一向に止む気配はない。 続いて、サンスーシ宮殿へ向かう。この宮殿こそが、世界遺産のメインだと思う。外観は拍子抜けするほどにあっさりしているのだけれど、内部の素晴らしさは必見である。ブロイセン国王フリードリヒ大王の命で建設が始まり、1747年に完成した。 ここでは、“おいしい”シチュエーションも!宮殿は、団体で観光しなければいけない。その際、外国人には「音声ガイド」が手渡される。オリエント伯爵の他は、ドイツ人2人と、イタリア人6人。ドイツ人は音声ガイドは不要。で、イタリア人は当然にイタリア語の音声ガイドをほしいと言う。 係員は、1人ずつ、言語を確認して設定していく。なので、係員が確認、返事は「イタリアーノ」というやり取りが6回続いた。さあ、オリエント伯爵の順番。係員が確認する。もちろん、「イタリアーノ」と答えてやった!!!イタリア人、大爆笑!!!ドイツ人の係員は、普通にイタリア語に設定しようとしたけれど…。絶対に東洋人だろが!!! 最後に、少し離れたツェツィーリエンホーフ宮殿へ向かう。この宮殿が完成したのは、1917年と新しい。「ポツダム宣言」がつくられた場所である。日本人としては、その歴史的価値はとてつもなく重要であるものの、建物自体の素晴らしさはサンスーシ宮殿とは比べものにならないのが正直な感想である。 観光地としての「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」の評価は、「★★★★★」である。文句なしに素晴らしい。オン・シーズンに再訪して、内部を含めてじっくりと観てみたくなる場所であった。
ポツダムを後にしたのは、とっぷりと日が暮れてから。S-Bahnでルディさん宅へと戻る。その途中、衝撃の光景を目撃してしまった。なんと、乗客のオッちゃんが、停車中の列車の扉から“立ちション”をしていた。もちろん、着地点はホームである。とうやら、抱いていたドイツのイメージは間違っていたようである。 で、戻ってみるとルディさんがいない…。鍵は渡してくれなかったので、当然に入ることができない。「買い物に行くかもしれない」と言っていたので、ドアの前で待つことにする。待ってみた。待ってみた。いつまで待っても帰ってこない。 1時間半待って、これは買い物ではないことが確実と判断。こうなっては、手段を選んでいる場合ではない。エントランスまで下りて、通る人に電話をしてもらうことにする。ここまでは「迷惑をかけるかもしれないな」と思って自重していたのだ。 初めて声をかけた人が電話をしてくれた。20分待ってくれってさ!20分後に帰ってきたルディさん、友達の誕生パーティに呼ばれていたんだってさ。なかなか帰る機会がなかったんだってさ。 2時間待ったことを伝えると、「電話してくれればいいのに」ときたもんだ。「電話は持ってないって言ったしょ」と言えば、「カード買えばいいじゃん」とくる。「無駄な買い物」と言えば、「5EURだもん。安いもんだぜ」とくる。ちなみに、昨日はカードは15EURと言っていた。 そもそも、夕方には帰ると伝えておいただろ!!!!!21:00まで外出するとは、なんという神経をしているんだ。そう、この人は、ホントに「個人主義」が染みついている。
ルディさんを見ていて、北海道時代の同僚を思い出す。この同僚は、驚くほど仕事ができなかった。いやもう、見事なくらいに。でも、仕事をふられると、二つ返事で引き受けるのである。もちろん、引き受けた仕事は上手くいかないのだけれど…。 「できないなら、引き受けるな」と思うのだけれど、どうやら同僚は上手くいっていなとは思っていないようなのだ。周りから言われるから上手くいってないと知るだけで、自分では気がつかないのだ。だから、いつまでたっても上手くいかないのだけれど…。 似ているでしょ!!!泊まってみて分かったのだけれど、旅人を泊めるってことは簡単なことではない。相手のことを考えなくてはけない。その相手は、友達とは違うのだ。そうとうに、難しいことである。部屋とベッドを用意すればいいというものではない。まったく、「できないなら、引き受けなきゃいいのに…」
*「個人主義」について調べたことろ、この場合は適切ではないようだ。 この場合は「利己主義」の方がピッタリくるようだ。 よって、ルディ=利己主義ということで!!! *なお、泊めさせてもらっているのに…と思っている方、分かります、その気持ち。 それでも、感じたり書いたりするのは、相当だということです。 もっと言うと、オリエント伯爵は「人と関わる」ことを大切にしていているんです。 それでも、感じたり書いたりしているんです。 もちろん、蛮行のすべては書ききれていません。 間違いなく言えることは、相当の利己主義者です。 なお、利己主義者が悪いのではありません。オリエント伯爵とは合わないだけです。
(後日談) 次の日もすごかった…ドイツが嫌いになりそう…。 |