
Hostel Downtown

バスは
アウトバーンを北上していく

ドイツ入国
ウエルカム・ビール |
昨夜は、久しぶりに不愉快な日本人に出会ってしまった。その不愉快ランキングは、この旅に出て2番目である。ちなみに、1番はミャンマーで出会った名古屋の馬鹿教師である。彼を超える馬鹿は、そう簡単には現れないと思われる。 彼には遠く及ばないものの、堂々の2番手に位置する日本人。不愉快の原因は、彼の発する「優越と排除のオーラ」である。ちょうど1年の区切りを迎えた日。この出会いをただ“不愉快”とすることなく、「自戒」のための体験と位置づけることにした。気をつけよう!!!
さてさて、今日は移動日である。きちんと目覚まし時計をセットして眠りについた。目覚ましが鳴る前に目覚める。起きたのは7時ごろ。セットした時間も7時ごろ。安物の目覚まし時計なので、電子音が鳴る時間に少々の誤差があるのだ。まあ、余裕をもっての“7時起き”なので問題はない。9時に出発するバスに乗るには、8時ごろに宿を出れば楽勝である。約30分で着くのだから。 身支度を終えて、フリーのコーヒーを飲みながら腕時計をはめる。何気なく文字盤を見ると、針たちは“8:20”を指していた…んっ?「1時間づれとるがな〜!」。一瞬、頭の回転が止まったものの、2秒後には頭も体もフル回転。 速攻で残りの支度を終えて、レセプションでチェック・アウト。こんな時に限って、オネエちゃんが違うことをしている。「時間がないんだよ」と言うと、「私にもすることがある」と返された。これが旧共産圏、これがヨーロッパ。“サービス”とはなんたるものかを、じっくりと話して聞かせたかったけれど、そんな時間も語学力も知識もないのでスルーすることに(笑)。
バスTまで急ぎ足で向かう。なんとか間に合った!出発5分前にバスに乗り込む。バスは順調にベルリンをめざす。今回は爆睡しなかったので国境が分かった。いや、たとえ爆睡していても気づいただろう。なぜかは分からないけれど、パスポート・チェックがあったのだ。
無事、チェコ共和国を出国。
無事、ドイツ連邦共和国に入国。
バスは、旧東ドイツ領を通って北上していく。「東ドイツ」、正式名称をドイツ民主共和国という。“民主”や“共和国”という単語が使われているものの、国の実態は一党独裁(事実上)の共産党独裁国家である。 第二次世界大戦でドイツが敗れると、現在のドイツ領はアメリカ、イギリス、フランス、ソビエトの4ヶ国によって共同統治されることとなった。1949年、アメリカ、イギリス、フランスが統治していた領域が「西ドイツ」として建国。同年、ソビエトが統治していた領域が「東ドイツ」として建国された。 両国は当時の「冷戦」を象徴する分断国家の1つであり、東西陣営の最前線とも言われた。デタントの流れを受けて、1972年、両国は東西ドイツ基本法を締結し国交を樹立。しかし、その後も東ドイツの“国民閉じ込め政策”とでも言うべき愚行は止むことがなく、西側への脱出を図った人々が多数殺された。 ポーランドから始まった「東欧民主化」の波は、東ドイツにも押し寄せる。1989年にはベルリンの壁が開放、その1年後、東ドイツは西ドイツに吸収される形で消滅することになる。あっけない最後であったと記憶している。
バスはベルリンのバスTに到着。ベルリンの宿は、モルドバで出会ったドイツ人ルディさん宅である。今まで、スロバキア、チェコと上手くいかなかった、旅で知り合った方の家に泊まるという体験が、ここベルリンで始めてできるのだ。 ルディさん宅の最寄駅まで移動して、電話をかけることにする。携帯電話なんて持っていないので、どうしても電話連絡が必要なときは、皆さまのご好意に頼っていたのがほとんど。でも、ここはドイツ。なんとも、みなさん個人主義でいらっしゃる(笑)! 公衆電話を見つけるものの、故障している…。オイオイ、どうしたらイイんだよ???ちなみに、ドイツというと“キチッ”としているイメージがあったけれど、無茶苦茶にルーズな国である。ゴミは散らかっているし、禁煙ルールなんかも守っていない。これはベルリンだけの現象なのかな? 結局、アジア系移民と思われる方が協力してくれて、電話をかけてくれた。ルディさん登場。2人で、ルディさん宅へと向かう。「いま、韓国人も泊まっているんだよ」というルディさん。おっ、大盛況ですな〜あ!!!こりゃ、今日は、宴かな〜!!!
さてさて、ルディさん宅に到着。1人暮らしだったのね。知らなかったわ〜。そして、2畳くらいの広さの部屋に案内されて、ここが君の部屋だよと言われた。 2畳という広さについては、寝るだけなのでなんの問題もない。周りがガラスに囲まれていて、丸見えなのも問題ない。もちろん、1人暮らしなのも、韓国人が一緒なのも、問題ない。唯一にして、最大の問題だったのは、その部屋が“物置部屋”となっていたことだ。要らないものを突っ込んでおく部屋といった方が正確かな…。 「君は座ってなよ。1時間もあれば終わるさ!」と言われたけれど、片付けるのは億劫ではないし、1人でやって1時間で終わるとは到底思えない。2人でも、2時間以上はかかると思われる。
で、部屋は綺麗になった。もちろん、2時間以上かかった。ルディさんと一緒に近くのスーパーへ向かう。キッチンはあるのだけれど、使える感じはしなかった。ルディさん曰く、「前に泊まっていた友達が汚しやがった」と言っていたけれど、それだけではない気がするのが本心かな…。兎にも角にも、散らかっている(笑)!!! そんなわけで、スーパーで購入したのはサンドイッチ用の食材。これからキッチンのない宿が続くので、「温かいものを食べられるのは、ベルリンで当分おあずけだな〜」と思っていたのだけれど、すでに“おあずけ”の時期に入っていたようだ…。 |