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沿ドニエストル
 
モルドバ
  2012年11月  
 
キシナウ キシナウ→ティラスポリ
→キシナウ
キシナウ→[車内]…キエフ
 

 

ティラスポリの聖堂



戦没者の慰霊碑の前には
戦車が展示されていた

この感覚は
今の日本人には
理解することはできない

そして
その戦車に乗れと言う
感覚もまた
理解することはできない



ドニエストル川

この川を挟んで
2つの国は内戦を続けた

短期間で終了したことが
せめてもの幸いである

短期終了の原因が
内戦の原因をつくった
ロシアだったことは
歴史の皮肉だろうか



お姉ちゃんと姪っ子


お母さん


レオニドさん
 昨日の難しい話の続き…。で、モルドバの地は、「モルダヴィア・ソビエト社会主義共和国」としてソビエトを構成することとなった。ご存知のように、ソビエトは崩壊し、1991年に独立することとなる。しかし、この国が一筋縄ではいかないのは、歴史的にはルーマニアの一部でなかった地域まで、モルダヴィア領としていたこと。これは、ウクライナにも見られることである。
 なので、本来ルーマニアとは関係のなかった地域では、「モルドバ共和国…はぁ、うちらはルーマニアなんて知らんし」という感情が発生するのは当然のこと。で、この地域が、モルドバ共和国から独立を宣言するという事態となってしまった。
 多くの国からは承認されていない(日本を含む)ものの、事実上独立している地域があるのだ。その名は「沿ドニエストル共和国」。今日は、その国へ日帰りすることにする。

 もちろん、モルドバ共和国が独立を簡単に認めるわけもなく、内戦になった歴史的経緯がある。けっして、安全な旅とはいえない。ネット情報によると、賄賂の要求があったともある。外務省も、オススメはしていない。しかし、危険度は「十分注意してください」という、最も低いカテゴリーなんだけどね…。更に、最新のネット情報では、普通に行くことができた記事が多数ある。実際は、どうなんだ???
 行ってみれば分かる。もちろん、冒険ではなく、最新のネット記事になるほど問題がないこと。昨日の段階で、問題なくバスが運行されていること。それに乗りたいという東洋人に対して、なんのアクションもなかったこと。などなど、大丈夫という材料を集めての沿ドニエストル共和国行きである。

 昼前にバスTに到着。やはり、ドキドキしながらバスに乗り込む。うるさかったタクシーの客引きは、ドキドキせずに追っ払う(笑)。そんなにウブじゃないんだよ〜。
 1時間弱でモルドバ側の国境に到着。ここでは、素通りとか、パスポート・チェックのみとか、いろいろとネットでは書いてあった。オリエント伯爵の場合は素通り。

 無事(?)、モルドバ共和国を出国。

 すぐに、沿ドニエストルの国境。ここは、少しばかり面倒だ。といっても、ヨーロッパの国々と比べてという話。バス内で配られた出入国カード(記入済)を窓口でパスポートと一緒に提出すれば手続きは終了。質問すらゼロだった。
 しかも、バスの中で唯一、沿ドニエストル人じゃないオバちゃん(といってもモルドバ人)がずっとついていてくれたので、かなり心強かった。カスタムは形だけといった感じ。

 無事、沿ドニエストル共和国に入国。

 不思議なもんで、沿ドニエストルに入国すると、太陽が見えるようになった。こりゃ、いい気分だ〜!久しぶり〜!!!ティラスポリの街中にバスは向かう。
 中心部らしき場所で、いきなり乗客の1人が、「フォト、フォト」と言って、オリエント伯爵にも降りるように誘う。少しだけ話しをしたオニイちゃんなので、「ああ、一緒に写真を撮りたいんだな」と思って一時下車。と思ったら、オニイちゃん、一緒に行こうぜ的な雰囲気。なお、このオニイちゃん、英語がまったく話せません(笑)。
 おっっっっっ!ここは、アジアなのか!!!!!面白すぎる展開に、ついついバスを降りることにしたオリエント伯爵。まあ、なんとかなりそうな雰囲気だったんで(笑)!

 オニイちゃんの名前はレオニドさん。ひとしきり、ティラスポリの街案内をしてくれ、教会ではロウソクやイコンを買ってくれた。初めて、ロウソクを“おそなえ(?)”したぞ。
 これほど言葉が分からない同士での2ショットは初体験。それでも、まあなんとかなるもんですよ、短時間ならば!オニイちゃん、街歩きの後は、「飯を食べようぜ」と誘う。ついていくと、なんと、家に連れて行かれた。
 お母さんと、お姉ちゃんと、姪っ子のお出迎え。この姪っ子が可愛いのなんのって!!!1歳らしいんだけど、オリエント伯爵にすっかりと懐いてくれました!子どもは分かるんですよ〜危害を加えそうな人と、そうじゃない人の違いが(笑)。
 ご飯を御馳走になって、日本の通貨の話になる。この手の話は、面倒くさいことになることが多い。でも、ヨーロッパで、思わぬアジア的な楽しい体験をさせてもらったので、「まあ、いいかっ!」と数枚のコインを見せてあげた。

 やっぱ、面倒くさいことになった(笑)。お姉ちゃんは分別のある年齢なので問題はなかった。困ったのは、案内してくれたオニイちゃん。5人兄妹の末っ子だからだろうか、一言でいえば「ガキ」だった…。
 「1円玉」はプレゼントした。沿ドニエストルで、日本円を見る機会なんて滅多にないと思ったから。その後、うるさいのなんのって。もっとくれ、もっとくれ…。あんたは、3歳児か???最後は反省していたけれど…。まあ、それでも、楽しかったのは間違いない!!!「出来事を楽しむ」精神ってやつですね。

 ティラスポリのバスTでは、ニュージーランド国籍の沿ドニエストル人にお世話になった。このオバちゃん(綺麗でした…)、1人で沿ドニエストルに日帰りできたことを知ると、「あんた、何やってんの!危ないことして…」てな反応だった。えっと〜、あなたのホームタウンですけれど、ここ…。歴史的経緯もあって、現状の不安定さもあって、完全に安全な国とは言えないようですね…。
 バスは順調に、キシナウに向けて走り続ける。緊張感のなくなったオリエント伯爵は、外が真っ暗になったことも手伝って、すっかり熟睡していた。オバちゃんに起こされたのは国境。なんの問題もなく、バスに乗ったままパスポート・チェックは終了。

 無事、沿ドニエストル共和国を出国。

 たった数時間の滞在で、楽しい思い出を作ることができた。沿ドニエストルの皆さま、「スパシーバ=Thank you」!すぐさま、モルドバの国境。行きと同様、帰りもバスが止められることはなかった。

 無事(?)、モルドバ共和国に入国。

 ちなみに、この間の出入国は、パスポートには何一つ痕跡は残されていない。不思議な国が、世界には存在しているのだ!なんて、興味深いんだろう〜。
 バスはキシナウのセントラル・バスTに到着。明日の移動のためのチケットを購入。明日は、パスポートに痕跡が残ることになる出入国が待っている。
 それにしても、早くボールペンを買わなくては…。すっかり、忘れていた…。アラビア半島でインクが出なくなってから、出入国カードは、すべてシャープペンシルで書いているオリエント伯爵…。もちろん、今回の出入国カードも…。いまに、バレるような気がする…。
 

 
キシナウ キシナウ→ティラスポリ
→キシナウ
キシナウ→[車内]…キエフ
 

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