世界旅HOME   南アジア   インド   2012年6月  
 
パナジ→ホスペット
→ハンピ
ハンピ ハンピ
 

 

ハンピの遺跡


ハンピの遺跡


ハンピの遺跡


ハンピの遺跡



ヴィッタラ寺院
寺門上部の装飾は見事


ヴィッタラ寺院
メインとなる建造物


ヴィッタラ寺院
柱1本だけ見ても
美しさにウットリする



ヴィッタラ寺院
戦車を型どった寺院



アチュタラーヤ寺院



こんな空、見たことない



ザナーナー
エンクロージャー
ロータス・マハル


ザナーナー
エンクロージャー
エレファント・ステイブル



またまた
素晴らしい遺跡と出会った



こんなオバチャンとも
出会った
 ここハンピは、オリエント伯爵基準の世界遺産がある街。昨日、バスでハンピに到着した時から、「なんなんだ、この街は…」という印象を強烈に受けていた。
 この旅始まって以来の、本格的な“遺跡”に出会ったような気がした。今までの“遺跡”は、なんだかんだといっても整備されていた。ハンピに近い印象を受けたのは、唯一、カンボジアのアンコール遺跡である。しかし、オリエント伯爵が訪れたアンコール遺跡は程度の差こそあれ整備されていた。また、未整備の遺跡(オリエント伯爵は訪れていない)は、広範囲に散らばりすぎていて、アンコール遺跡としての一体感には欠けていると感じた。
 ハンピの素晴らしさを文章で綴るのは難しい。願わくば、ハンピを訪れ、自分の目で実感していただきたく思う。それほどまでに、ハンピは素晴らしい地である。この地が、カジュラーホーのように、観光地化されすぎてしまう前に…。

 観光地としての「ハンピの建造物群」の評価は、「★★★★★」である。後日もまだ、観光する予定なのだけれど、フルマークが揺らぐことはないと思われる。
 ゲスト・ハウスが固まるエリアから離れた瞬間に、遺跡が点在している。まるで、無造作に大地に小石をばらまいたように…。それらの遺跡は、基本的に風化という自然の流れに身を任せたままである。最低限のメンテナンスはしているようであるけれど、“ほったらかし”という表現の方がふさわしい。それが、この地を素晴らしいものにしているのだけれど…。

 まずは、ヴィッタラ寺院(Vittala Temple)に向かう。そこまでの道すがらにも、数多くの遺跡が点在している。「なんなんだ、ここは…」と、そんなことをつぶやきながら、限りなく青く澄んだ空の下、灼熱の荒れた大地の上、ハンピに圧倒されながら1人で歩き続ける。
 ハンピという街は、1336年に建設され、1565年にイスラム勢力に破壊されるまで、ヴィジャヤナガル朝の首都だった。当時、ここにでは、どんな暮らしが営まれていたのだろう…。

 1時間近くも歩いただろうか、ついにヴィッタラ寺院に到着。ヴィジャヤナガル朝は、ヒンドゥー教の王朝であったので、ヴィッタラ寺院もヒンドゥー教寺院である。ヒンドゥー教という宗教は好きになれないけれど、この寺院は素晴らしい。
 高くそびえる寺門とその上部の装飾。中に入ると全容が明らかになる重厚な建造物からは、在りし日の栄華を容易に想像することができる。それぞれの建造物の装飾もまた見事であるとともに、高い建築技術があったことが素人にも伝わってくる。

 十分に時間をかけてヴィッタラ寺院を堪能した。太陽は天上に昇り、気温が急上昇していることを身体で感じられるほどだ。そんな中、アチュタラーヤ寺院(Achutharaya Temple)に向かう。同じ道を引き返しているのに、まったく嫌な感じがしない。むしろ、2度見られることがありがたく思えるほどの景色が広がっている。この旅で、ここまで思わせてくれるた観光地は、ハンピが初めてである。
 アチュタラーヤ寺院もまた、素晴らしかった。ちなみに、この寺院は無料で観光することが可能である。このクオリティで無料とは…他のインドの観光地に“爪の垢を煎じて飲ませたい”ものである。

 アチュタラーヤ寺院の奥から小径が続いてたので、その道を通ってザナーナー・エンクロージャー(Zanana Enclosure)に向かう。ザナーナー・エンクロージャーとは、昔に王宮があった場所のようである。
 この小径、歩き出して5秒もしないうちに現地の人に会ったので、確認すると目的地まで続いているとのこと。これは間違っていなかった。きちんと、たどり着くことがてきたので…。しかし、一般的な観光客が通る道ではないことは明らかだった。
 小川の脇を通り、用水路に架かる石橋を越え、バナナの林を横目に見て、更には冠水しかかっている天然の石の置き橋を使って川を渡った。かなりワイルドな小径だった…。この小径、人どおしがすれ違うことも困難なほどの狭さ。
 ちなみに、警察でレジストリが必要なことから分かるように、ハンピはあまり治安がよろしくない場所のようだ。そんな場所で、こんな小径を戻らずに進み続けたのは、警察で「ここに住む人は、ピースフルだから大丈夫さ」と言われていたから。だったら、レジストリも止めることにしてくれれば安心感は増すんだけれどね!

 やっと少し大きい道に出た。車が通れるくらいの道という意味だけれど(笑)。方角的には、道の脇に流れる川を渡って更に進むのが正しいのだけれど、チキンなオリエント伯爵は大きな道を歩くことにする。30秒も歩かないうちに、またまた、川を渡ることができる石橋が現れる。
 で、チキンなのに、オリエント伯爵は石橋を越えてしまった。なんでかと言えば、小径で会った2組みの現地の人達からは、変な殺気が感じられなかったから。警察で「ピースフル」と言われたことは本当のようだと判断したのだ。
 このルートを採ったこと、大正解だった。道はあいかわらず、観光客が通る道ではないことは明らかだったけれど…。畑らしき場所を通ったりもしていたし…。
 でも、あの景色を見ることができたなら、誰だって少々のことはどうでも良くなる。大地と空と雲。柄にもなく、「地球って素晴らしい…」と感動してしまった。この地に、何時間でも寝転んで、“空”というキャンバスに描かれた、“雲”という刻々と移り変わる絵を眺めていたかった。
 しかし、そんなことをすれば、体力がもたずに、命は消えてしまうだろう。それほどまでに、太陽が照りつけ、まるで大地ごと焼き尽くされてしまうような午後であった。

 幸いにも、命は消えることなく、ザナーナー・エンクロージャーに到着。ここは有料地区ということもあって、整備された遺跡が立ち並んでいる。そうした点からみれば、インパクトは弱い。もし、ザナーナー・エンクロージャーの遺跡しか残っていなければ、ハンピという観光地の魅力は激減してしまうだろう。
 さすがに、体力的に、かなりキツくなってきたので、帰りはオートリキシャにでも乗ろうかな〜と思った。でも、アホみたいな値段を平気で言ってくるので却下。自力で帰ったろうじゃないか!!!日本人を舐めるなよ〜!!!
 そんなわけで、灼熱の大地を歩き出すオリエント伯爵。これが、大正解だった。体力的にはキツかったけれど、再び、素晴らしい遺跡を見ることができた。ここハンピは、底知れぬ力を秘めた観光地である。冒頭にも書いたのだけれど、願わくば、ハンピを訪れ、自分の目で実感していただきたく思う。

 結局、メインロードに出たところでバスを待っているインド人観光客と出会い、彼らとともにオートリキシャで街まで戻ってくる。さすがにインド人と一緒だと、妥当な価格で戻ってくることができた。最初は、インド人からもふんだくろうとしていたようであるけれど…。
 宿に戻る途中、遅い(すぎる…)昼飯にバナナを購入。小さくてズングリしている品種で、無茶苦茶に美味かった!!!宿に戻って小休止。部屋には窓が2つあるので明るいし風が流れるし、南京虫と無縁なレベルには衛生的だし、久しぶりにゆっくりできる部屋である。
 晩飯はフライド・ライスをチョイス。胃腸の調子は、少しずつ回復しているように思える。しかし、まだまだ、完璧には程遠いのが分かる。きっと、朝にコンビニのおにぎりを食べて、昼に食堂でカツ定食を食べて、夜に居酒屋でビールを飲んで枝豆と刺身と唐揚げを食べて、深夜にバーボンを飲んで寝れば、すぐに治るんだろうな〜。I like Japan !
 

 
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