世界旅HOME   東南アジア   マレーシア   2012年3月  
 
ニゴンボ→クアラルンプール クアラルンプール クアラルンプール
 

 

クアラルンプール中華街
飲んでるねぇ〜欧米人



今日もカレー
だって大盛りなんだもん
 今日は、ノンビリと時間を過ごす。南アジアでの心身の疲れがほぐれていく。東南アジアに戻ってきたのは、多くの日本人と出会うことでも実感できる。
 マックから戻ってきたMaeさんと、Maeさんと一緒にマックで一夜を明かしたKuuさんと話をする。MaeさんもKuuさんも、これから数多くの土地を巡る予定のようだ。Maeさんはオリエント伯爵と同じ宿に今日は宿泊するらしい。Kuuさんはペナンに出発していった。いずれ、Maeさんも出発するであろう。どこかで、再会できるといいな!

後日談
どうやら、MaeさんとKuuさんは、マックで一夜を明かしたのではなく、宿に泊まらずにレセプション前のソファーで寝ていたそうだ。厳しいことを言うようだけれど、これはマナー違反。「あの宿は大丈夫」という、無責任かつ悪質な噂が広がっているらしい。今回の2人というよりも、そういう噂を広めている人に気をつけてほしいものである。

 他にも、神戸出神のYutaさんとも話をする。インドネシアのバリ島に行く予定だったものの、パスポートの残期間が足りなくてフライトできなかったとのこと。インドを巡ってきたようであるけれど、「インドはつらかった…」と言っていた。この後、ベトナムに飛んでパスポートを更新するようだ。

 出入国情報で書かせてもらったように、マレーシアを基点として、シンガポール、スリランカ、モルディブと巡ってきた。次のミャンマーへのフライトを以って、基点としてのマレーシアの旅は終わる。
 実は、今回の旅をするにあたって、特別な国が3カ国あった。1カ国目は、2年間住んだことのある韓国である。短い期間ではあったけれど、Shouさんとの出会いがあったり、昔の職場を訪ねたりと、楽しい時間を過ごすことができた。
 残りの2カ国が、シンガポールとモルディブである。バックパッカーにとって、魅力のない国として上位にランクされがちな2カ国が、どうして特別な国なのか。それは、一度、訪問している国だからである。

 15年近く前の話になる。旅の性格は、はなはだ曖昧であったものの、おそらくハネムーンになるのだろう。往路はシンガポールでトランジットしてモルディブへ。復路はシンガポールでステイして日本へという行程であった。この旅は、本当に面白くない旅となってしまった。同行者との相性もあったことは間違いない。しかし、オリエント伯爵自身の未熟さも大きかった。
 当時から束縛されることを嫌っていたオリエント伯爵は、できる限り自由な旅がしたかった。決まった行程を歩くのではなく、自らの力で旅を拓いていきたかった。しかし、モルディブのリゾートでは他国の方と楽しい時間を過ごすことができず、マレ島に移動しても現地の方とコミュニケーションがとれず、シンガポールでもだれとも話ができずに“たった1人”の街歩きをしただけだった。
 最大の原因は語学力であろう。しかし、それだけでは説明できない。おそらく、当時のオリエント伯爵には、「伝えよう」「聞きとろう」という想いが希薄だったのではないか。それに加えて、「楽しもう」という感覚も希薄だったように思える。

 約15年前と比べると、この旅は違った。シンガポールでは、日記帳には書かれていない小さなことを含め、地元の方や異国の旅行者に多くの場面で助けてもらった。モルディブでは、地元の方にゲストハウスを紹介してもらい、タミル系インド人の住む部屋に泊まることができた。同じ人間の旅とは思えない変容であるとともに、こうしたスタイルの旅こそオリエント伯爵が望んでいた旅であった。
 『深夜特急』という著書で知られる沢木耕太郎は、『旅する力』という著書の中で、「旅の適齢期」という言葉を使っている。以下に引用する。

 経験と未経験とがどのようにバランスされていればいいのか。それは「旅の適齢期」ということに関わってくるのかもしれない。
 旅の適齢期というのは、同世代の山口文憲氏と話しているときに出てきた言葉で、私も山口さんもたまたま26歳のときに外国への長い旅に出ている。それで、26歳くらいが外国への長い旅に出るにふさわしい、いわば適齢期ではないかという話になったのだ。手前勝手な話だが、確かに、そのくらいの年齢のときがちょうど旅に必要な経験と未経験を2つ併せ持っているのではないかという気がする。食べるものに関しても、特別な人でないかぎり、経験を持ちすぎているということもないだろうから、新しい経験に敏感に反応できるはずなのだ。
沢木耕太郎 『旅する力−深夜特急ノート−』 新潮社 平成23年 P297


 どうやら、オリエント伯爵にとっての「旅の適齢期」は20代後半ではなく、40代前半だったようだ。オリエント伯爵が望んでいた旅には、ある程度の「経験」が必要だったようだ。
 しかし、その「経験」とは、食べるものを含め、外国に対する知識ではない。人間としての「経験」である。ある程度の「経験」があるからこそ、己の未熟さを素直に認めることができるし、少しでも未熟さを補おうとすることができる。
 「土地を観る」「人と関わる」「出来事を楽しむ」という旅をしていると、己の未熟さに、己の小ささに、己の非力さに、“いや”というほど気づかされる。それを体験として実感したただけでも、この旅に出たことは、素晴らしいのではないかと思っている。
 

 
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