オリエント伯爵の世界旅
Around the World by OrientEarl

 ホームオリエント伯爵の世界旅2011年12月

黄熱予防接種の予約

 わたくしは、世界一周をするための準備ランキング一位をパスポート(旅券)とした。しかし、それ以上に大切なのが“命”であろう。
 既にもっているし、スペアを販売しているわけでもないのだから、“命”を準備する必要はない。しかし、“命”を守る準備は必要である。いくつかある準備の中で、前回・今回と2回連続で、予防接種についてふれることとする。

 わたくしが、絶対に予防接種を受ける必要ある黄熱。前回書いたように、特定の国では、入国の際に接種証明書(イエローカード)の提示が義務付けられている。
 わたくしの居住している都道府県では、黄熱予防接種をすることはできない。よって、隣接する都道府県の「検疫所」という場所に行くことになる。
 北海道や沖縄県に居住していて、隣接する(ない…?)都道府県に行けといわれれば困る。しかし、現在の居住地からみれば、距離的には問題がない場所に「検疫所」は位置している。「駅探」で調べると、職場から1時間半程度の時間をかければいい。

 ハードワークが続いていたので、休暇をとることに問題はなかった。接種予定日に仕事の予定が詰まっていなかったことも幸いした。なんの問題もない。黄熱予防接種は、わたくしの各種準備の中では、珍しく順調だと思えた。
 なお、黄熱予防接種は、どこの「検疫所」で受けるにしても予約が必要なのである。わたくしが行こうとしている「検疫所」の接種日は週1回。ちなみに、月1回の「検疫所」も多数あり、わたくしが行こうとしている「検疫所」は恵まれている方である。
 更に、黄熱予防接種が必要なのは、アフリカや南米に渡航する旅人である。正直、そんなに黄熱予防接種を受けようとする人がいるとは思えない。

 受付開始時間。早速、携帯から電話。

 話し中…。

 リダイヤル。

 話し中…。

 リダイヤル。

 話し中…。

 ヤバイ…。ヤバイ…。ヤバイ…。

 こんな日に限って、朝から仕事の予定が詰まっている。いくら週1回の接種日が恵まれていても、受けられなけけば意味が無い…。わたくしには時間がないのである。

 はい、タイムアップ…。

 お仕事、お仕事。

 ちょっとした休憩時間。早速、リダイヤル。

 話し中…。

 リダイヤル。

 話し中…。

 休憩時間が終わる…。最後のリダイヤル。

 「はい、○○検疫所です。」

 つながった!!!

 氏名等を伝えると、…

 「これから、約10分間、簡単な質問をいたします」

 そんな時間はない…。

 「すいません。これから仕事がありまして…」

 「では、枠は取りましたので、後ほど連絡ください」

 ラッキー!!!

 こうして、無事、黄熱予防接種の予約をとることができたのであった。

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